作業用BGMはこれにしろ!

あなたが多動で作業中に気が散るのなら,あらかじめ音楽で気を散らせておけばいいのです(by ベートーヴェン)

普段聴くのは歌詞なしの音楽だが,作業の時は歌詞があった方が却ってそちらに注意が削がれて
その分注意力の散漫の度合いが低下するかもしれないし,そうではないかもしれない.
実際のところこれらの音楽をそんなに聴くわけではないし,そこまで思い入れがないアルバムもある
しかしいざというときにアクセスできるようにメモしておく.
カフェインで集中するよりかはマシなはず.


D'Angelo "Brown Sugar", 1995

言わずと知れた男のデビューアルバム.グルーヴに身を委ねたなら,あなたの脳も律動を刻む!
正直,この人のアルバムはこれしか良さがわからない.


Erykah Badu "Baduizm", 1997

言わずと知れた女のデビューアルバム
若干冗長で最後まで聴くと胃がもたれる可能性がある.
A面だけでいいかも.


The RH Factor "Hard Groove", 2003

あなたが上記の二人を気にいるならばこのアルバムも間違いなくいける.
プロジェクトリーダーのロイ・ハーグローブはエリカさんやディアンジェロさんと一緒に葉っぱ吸ってた仲間みたいです.
ここまではダウナーなBGMは緊張を和らげはするが,場合によってはchillし過ぎて眠くなるかもしれない.
使い方に気をつけましょう.
あと9曲めだけは一気に激しいので心臓に注意してください.


Tom Mish "Geografy", 2018

軽やかなビートときめの細かいギターのリズムが心地いい
韓国の若者が此奴のライブで大合唱していた動画をみたが日本よりも英語に強いヤングたちなのだなと今更ながら痛感した.
また福岡大学のそばの売店では喫煙しながら好きな音楽をケータイから流せるのだが,
此奴の曲を掛けてる男子がいて思わず「イケてるね」と話かけた.
英語力に大差はあるにせよ福岡と韓国の対馬海峡を超えて大学生の音楽の趣味が一致しているのだ.
以上,Geograficなエピソードでした(上手くない)


Radiohead "In Rainbows", 2007

トム繋がりでの紹介ではない.
Radioheadで最もパーカッシブなアルバム.
このバンドの曲はローテンションで乗れるものが多いのだがこのアルバムは特に乗りやすい.
慣れてくると"Kid A"あたりでも踊れます.
このアルバムは,特に一曲目は一度聴いたら忘れないリズムで,
私にとって5拍子といえばTake fiveではなくてこの曲だ.
ナウいジャズミュージシャンたちはRedioheadが好きだけど,この曲もカバーしてみてほしい.


Daft Punk "Alive 2007", 2007

よくこんなの聴きながら勉強してたなと思うような煩さだ.
でも実際結構集中できるのだ.
とにかく大音量で聴けばこんなに楽しくなれるライブアルバムはないんじゃないかな.
Daft Punkはスタジオアルバムを聴くよりもこの一枚を繰り返し聴く方がずっと楽しい.
さらにDaft Punkが何やっているのかわからない人たちはこのアルバムのライブ映像を観ればDJとしての技量の高さもわかるはず.
大音量で聴くことに抵抗がある人も,音の洪水の中で快楽に浸れば耳が悪くなることなんか気にならなくなるだろう.
でも音色はフレンチで,やっぱ英米とは違う音色のセンスだ.


Nine Inch Nails "Year Zero", 2007

2007年のアルバムが続いている.
急激な肉体改造やもみあげの太さからロック界の三島由紀夫とも喩えられるトレント・レズナーのプロジェクト.
ライブだと化け物レベルの生演奏に化けるが,この時期のスタジオアルバムはエレクトロニカ要素が強い.
こちらもRadioheadみたいなもので阿波踊りだと思ってきけばノれる曲が多い.
シャッフルしているリズムということだろうか.
音作りがね.いいんじゃよ.


Kraftwerk "Tour de France", 2003

80年代にテクノで大成功していた人たちが,エレクトロニカに大化けしたアルバム.
どこを切り取ってもPCの起動音にしていいのじゃないかというくらい気持ちがいい.
それだけでなくツールドフランスをコンセプトにしたアルバムなだけあって心地よい疾走感がある
この音楽をいけてるドイツのおじさんたちがスーツで微動だにせず,横一列に並んでライブをするんだけど
そのライブのスタイル自体もとんでもなくかっこよかった.
YMOやサカナクションも音楽だけでなく演奏スタイルも模倣しています.
この時代のユーロテクノは今聴いてもかっこいいのだけど,これは本当に別格だ.


以上