駐日ブラジル人へのヘイトスピーチについて | 墓

2023_0831に記す

私はブラジルについて強い関心と憧れを持って勉強をしている日本人です.
ブラジルに親しみと信頼を寄せています.
あるニュースで日本人から駐日ブラジル人へのヘイトスピーチを見てショックを受けています.
私はヘイトスピーチについて今まで勉強をしてこなかったため,この頭の混乱をどうすればいいか.
そしてヘイトの出来事を行政や司法に繋げるにはどうすればいいのかわかりません.
何かアドバイスやもしくは私の誤りの批判などいただけないでしょうか?
よろしくお願いします.

ニュースは以下のものです.私はあまりポルトガル語が得意ではないので英語字幕で読みました.

念のために末尾にニュースの内容を詳しく書いていますが
まず概要をお話しします.
これはRPJニュースという,おそらく駐日ブラジル人向けの日本のニュースサイトでの 報道です.
ニュースは以下のようなものです.
あるブラジル人女性が交通事故を起こしたことをきっかけに2人の日本人から口撃が始まります
やがて口撃は激しいレイシズムに基づくヘイトスピーチにまで発展しました.
危険は感じたブラジル人女性はパートナーの男性を呼びます.
しかしそれでもヘイトスピーチは続きました.
ブラジル人女性は撮影し続け,ヘイトの証拠を残しました
しかし後日警察ではその動画をみてもらうことができなかったとのことでした .

現在、私は行政や司法にヘイトスピーチとして対応をしてもらえないかと考えているところです.
報道から出来事の場所が北名古屋市だと推測できるので,愛知県警察に電話で相談しました,
ですが,まず前提として第三者からの相談には対応できないとのことです.
つまり本人から直接の相談が必要です.
ちなみに私と話した警察官はぶつけられた被害者は激昂して当然だから何を言っても仕方ない
とのことでした.確かにそう言える場合が殆どでしょう
しかしあの動画をみれば限度を超えていると思ってもらえたかもしれません.
(そうしたところで警察官になす術はないのですが)

同じく無駄足になりそうですが以下の組織や人にも相談をしています
・在名古屋ブラジル総領事館 ←メール返信待ち(管轄が12万人なのでいつ返信がくるかわからない)
・RPJニュースの本部 ←メールと電話の返信待ち(ブラジル人の女性をサポートしつつ行政や司法に繋げないかと提案中)
・RPJニュースの記者Sudo Toshioさん ←会話中
・上智大学ポルトガル語学科 ←ブラジル研究に詳しい方々なので,飛び道具的なネットワークや知識があるかもという期待
(まぁないでしょう,上智ポル語の先生方,ご迷惑おかけしてます)
・法務省人権擁護機関 ←返事に時間かかる模様

日本にいてブラジルに興味や連帯感を持つものとして,私は行動しています.
レイシズムは駐日ブラジル人の安全を脅かすだけでなく,日本にいる全ての外国人の安全を奪います.
交通事故によって車に被害が生じた日本人男性の応報的な怒りは理解すべきですが、
口撃がレイシズムに発展した時点で許容の範疇を超えているのではないでしょうか.
そしてこれは倫理的・法的な問題になるのではないかと推測しています.


まず北名古屋でブラジル人女性(Priscila Daniele Santosさん)が車の運転で対車両事故を起こします.
車をぶつけられた側の男性が激昂しているため,ブラジル人女性はスマートフォンで動画を撮り始めました.
動画では事故にあった日本人男性と,あとで加わった日本人女性(その男性のパートナー?)の二人が,
ブラジル人女性を侮蔑します.
当初は「間抜け」「頭が悪い」など事故への応報的な口撃です.
しかしすぐに口撃は明らかにレイシズムに基づく暴言へとエスカレートします.
「外国人じゃなくてガイジン」「ガイジンにぶつけられた」「よりによってガイジンに,キモ」などです.
ブラジル人女性は恐怖を感じてパートナーの男性を現場に呼びました.
すると日本人男女のトーンは多少下がりますが,やはりレイシズムに基づく暴言は続きます.
「日本語喋れんなら(日本に)来んなよ,ボケ」
さらに証拠もなく「薬物やっているだろう、この見た目」「無免許,さようならオハコ(刑務所)行きです」と侮蔑してブラジル人の二人を口撃しています.
そのあと交通警察がきてこの場は一旦収まったようです.
後日ブラジル人女性はヘイトスピーチの証拠の動画を持って警察にいきましたが、動画をみてもらえなかったとのことです.
ブラジル人女性は恐怖から震えやパニックのPTSDを患ったと語っています.